家電の運搬は当日引っ越し業者に任せる形になりますが、引っ越し当日に向けて、こちらで事前に準備を進めなくてはならない家電があります。その一つが冷蔵庫です。
食材が入った状態の冷蔵庫を引っ越し業者は運んでくれないため、当日までに中身を空っぽにしておかなくてはなりません。また、運ぶときに水漏れしないよう準備が必要です。
今回は、冷蔵庫に関してやっておくべき準備についてご紹介します。
冷蔵庫の中身を整理する
まずは冷蔵庫の中身をチェックし、整理していきます。常温で保存できる調味料や食品は、ダンボールなどに入れて運搬してもらうことができますが、生鮮食品は原則として運んでもらません。
新しい食材の購入は引越しの1週間くらい前から控えておき、残っている食材を当日までに計画的に消費、または処分していきましょう。処分するものは引越し前に確実に捨てられるよう、最後に生ごみを出せる日をあらかじめ確認してください。
どうしても処分が難しい場合は、クーラーボックスやクール便を利用して新居まで運ぶという手もあります。ただし、クーラーボックスや保冷剤などの用意が別途必要になりますので、余裕をもって準備できる方におすすめします。
冷蔵庫の霜とりと水抜きをする
電源が入った冷蔵庫は冷却器が常に稼働しているため、冷蔵庫内部に霜がついています。この霜が完全に溶けていないと、運搬中に水漏れが起きてしまう恐れがあります。そのため前日までに霜取りと水抜きの作業が必要になります。
霜が完全に溶けるには、夏なら10時間、冬なら15時間ほどかかるとされています。そのため引っ越し前日の昼くらいには始めるようにします。コンセントを抜いて扉を開けておき、あとは水が溜まるまでそのまま置いておけば大丈夫です。床を汚さないよう、あらかじめ冷蔵庫の周りに古いバスタオルなどを敷いておきましょう。
しばらくすると、冷蔵庫内部の霜が溶けて蒸発皿に水が溜まります。これを捨てれば水抜きは完了となります。
なお、蒸発皿の位置は冷蔵庫の下や背面など機種によって異なります。あらかじめ蒸発皿の位置ややり方を確認しておきましょう。
新居に冷蔵庫を設置する際の注意点
冷蔵庫を新居に設置した後は、30分~1時間程度待ってから電源を入れてください。冷蔵庫の内部には冷却に必要なオイルが内蔵されていますが、運搬中に冷蔵庫を横にした場合、オイルが別の配管に流れ込んて故障してしまう恐れがあります。そのためオイルが元の位置に戻るまで待ってから、電源を入れます。
冷蔵庫が冷えるには3~4時間程度の時間がかかります。食材は、冷蔵庫の中がしっかり冷えてから入れるようにしましょう。
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